メダカの赤ちゃん、稚魚(針子)にいつから餌をあげるべきなのか?どんな餌が適しているのか?親メダカと稚魚の餌は違うのか?餌を与える回数や量など、餌やりに関する疑問はたくさんあります。ここでは、メダカの稚魚に関する餌やりの疑問をまとめました。メダカに限らず、稚魚を健康に育てるためには適切な餌やりが欠かせません。
メダカの孵化後の餌やりはいつから?
メダカの卵が無事に孵化し、小さな稚魚が誕生した後は、新しい命を大切に育てていく重要な時期が訪れます。この時期の適切な餌やりは、稚魚の健全な成長にとって欠かせません。
孵化直後の2、3日間は、稚魚はお腹に備わった栄養袋(ヨークサック)から必要な栄養を摂取することができます。つまり、この短い期間は餌を与える必要はありません。しかしながら、時間の経過とともにヨークサックの栄養が無くなってくると、稚魚は外部からの餌を必要とするようになります。
そのため、ヨークサックが無くなる前から、早めに適量の餌を与え始めることが重要です。餌を与え始めるタイミングが遅すぎると、稚魚は餌不足に陥り、成長が阻害されてしまう可能性があります。一方で、餌を与え過ぎると、残った餌が水質を悪化させてしまう恐れがあります。
メダカの稚魚の餌やり回数と量
稚魚の餌やり回数と量は、以下の条件に基づいて決まります。稚魚にとっては、常に良質な餌が近くにあり、食べたい時に食べられることが理想です。しかし飼育者としては、常に稚魚のそばにいられないため、与えられる時に餌を与えたいものです。また、飼育環境を考慮すると、過剰な餌やりは水質の悪化を招きます。
まとめると、餌やりは少量を頻繁に行うのが望ましいです。2、3分で食べ切れる量を与えましょう。餌の腐敗を防ぎ、水質の悪化を抑えるためにも、食べ残しがない量を与えるのが良いです。稚魚が餌を消化する時間を空けて、次の餌やりを行うのが理想です。
一般的には朝から夕方にかけて3回~5回が良いと言われますが、タイミングを見極めるのは難しいこともあります。そのため、人工飼料に加え、ゾウリムシやミドリムシなどの植物プランクトンも用意しておくと良いでしょう。植物プランクトンは、稚魚がいつでも食べられ、水を汚さない優れた餌です。植物プランクトンが豊富な水を「グリーンウォーター」と呼び、稚魚の飼育に最適な環境と言われます。
メダカの稚魚に適した餌とは?
昔は、メダカの稚魚に適した餌がなかったため、親メダカの餌をすり潰して与えるのが一般的でした。しかし、近年では専門メーカーから稚魚に特化した高品質のパウダー状の餌が販売されるようになりました。この稚魚専用の餌を上手にタイミングよく与えることで、他の餌を与えずとも健やかな稚魚の育成が可能になりました。
さらに、グリーンウォーター(緑化した水)の主成分となる植物プランクトンを餌として用意すれば、稚魚の成長に最適な餌の組み合わせが実現します。植物プランクトンには稚魚に必要な栄養素が豊富に含まれており、消化にも適しているためです。
特に、メダカの産卵直後の針子の時期には、psbと呼ばれる特殊な栄養剤を併用することで、稚魚の生存率を大幅に高めることができます。psbには針子の栄養補給に適した成分が含まれており、針子が餌を摂取する前の大切な時期を乗り越えるのに役立ちます。
このように、稚魚に適した餌と給餌のタイミングを理解し、上手に組み合わせることで、初心者でも安心してメダカの稚魚を育てることができるようになってきました。
メダカの稚魚が餌を食べない場合
稚魚が餌を食べない場合の理由はいくつかあります。生まれたばかりでヨークサックから栄養を得ているため、まだ餌を食べる必要がないこと、餌を認識できていないことなどです。これらの問題は、時間の経過や慣れで解決することが多いです。
しかし、餌の種類によっては稚魚が認識しづらいものもあるため、数種類の餌を試してみるのも一つの方法です。フレーク状、植物プランクトン、粉末状の餌などを組み合わせてみてください。また、季節によっては早朝の冷え込みで水温が低下し、活動が鈍ることもあるため、屋外飼育の場合は水温のチェックも重要です。
茹で卵のすり潰しは稚魚の餌として良いのか?茹で卵だけでは栄養バランスが悪く、水質も悪化しやすいため、おすすめできません。
メダカの稚魚の餌やりまとめ
- ヨークサックが無くなる頃を目安に餌を与える。
- 遅いよりは早めに餌を与えるほうが良い。
- 2、3分で食べ切れる量を回数を分けて与える。
- 人工餌に加えて植物プランクトンも与えると良い。
- 餌を食べない時は、性質の違う餌を組み合わせてみる。
- 茹で卵は水質を悪化させやすいので、あまりおすすめできない。
今回はメダカの稚魚の餌やりについて紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただければ幸いです。
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