光る特性を持つメダカの種類とその魅力について

最近、改良されたメダカの中でも特に背中や鱗が光るタイプが人気を集めています。これらのメダカは光る部分や光り方によって多種多様な品種が存在します。

特に代表的なのは、背中に直線的な光を放つミユキメダカです。このメダカは白、青、黒といった様々な体色が楽しめ、色のバリエーションが豊かです。また、背骨を中心に左右対称に光るヒカリ体型メダカもあります。この種のメダカは腹部に見られる虹色素胞が背中にも現れることで、その光る特性が強調されます。

ヒカリメダカは主に銀色の光を放ち、青みがかった光は放ちません。最近ではこのヒカリ体型が特に注目されています。さらに、鱗が個々に光るラメメダカは、背中だけでなくヒレにも光る特性が見られます。

光るメダカの品種は光る部位や光り方によって異なり、500種類以上の品種が存在しますが、野生のメダカにはこれらの光る特性は見られません。

光るメダカの始まりは2007年に発表された背中光強メダカが初めての代表例です。このメダカが光るメダカの認識を広めるきっかけとなりました。それ以降、改良メダカは飛躍的な進化を遂げています。

この記事では、光るメダカの種類やその進化の背景、光る理由について詳しく解説していきます。

光を反射するメダカの特性について

メダカの鱗やヒレが光るのは、「虹色素胞」と呼ばれる特殊な色素胞の存在によるものです。これらの部分が光を反射し、メダカが光っているように見えるため、実際には自発的に発光しているわけではありません。したがって、これらのメダカは「反射メダカ」と称されることが適切です。

メダカには黒色素胞、白色素胞、黄色素胞に加えて、虹色素胞が存在します。虹色素胞は主に光を反射する機能を持ち、体色にはほとんど影響を与えません。このため、虹色素胞が鱗に現れると、反射された光がメダカを輝かせます。

この光る特性は、虹色素胞の突然変異が選択育種を通じて固定された結果として発展しました。その結果、透明鱗や半透明鱗などの独特な品種が生まれ、「オーロラメダカ」などとも呼ばれるようになりました。

メダカの背中の輝きには、鱗の反射とは異なる数々の要因が関わっています。具体的には、体外光、体内光、ラメの3種類があります。体外光は、体表の虹色素胞が光を反射し、特にミユキメダカなどの品種で見られる現象です。この光は、グアニンの板状結晶の重なりにより青みが強調されます。

一方で、体内光は内部からの光が特定の角度で見える現象で、このタイプは特に深海メダカで顕著です。体外光と異なり、横から見てもその特徴を確認できます。

光るメダカの育成において共通する点は、その特性が虹色素胞に由来することです。この遺伝的特性は強く、光る特性を持つメダカ同士を交配させることで、その特徴を子代に引き継ぐことが可能です。

理想的な光るメダカを育成するためには、遺伝的に望ましい特性を持つ親メダカを選んでスタートすることが重要です。これにより、新たな光る特性を持つメダカの品種を作り出すことができます。

光るメダカはその豪華な外見から価格が高いと思われがちです。特に、初期の品種であるミユキメダカは希少性から高価格で取引されていました。しかし、ブリーダーたちの継続的な努力により、ミユキメダカやラメメダカなどの個体数が増え、次第に手頃な価格で提供されるようになりました。

市場価格は供給と需要のバランスによって決まるため、供給量が増加すると価格は下がる傾向にあります。現在では、初心者も手が出しやすい価格で光るメダカの飼育を始めることができます。ラメメダカの価格は品質により異なりますが、その美しい色彩や輝きは多くの人を魅了します。

光るメダカには、ミユキメダカ、ヒカリメダカ、ラメメダカなど、光る部位や光り方によって様々な種類が存在します。これらのメダカが光る理由は、虹色素胞が鱗やヒレに現れるためです。背中の光り方には、体外光、体内光、ラメの3種類のタイプがあります。

光るメダカは虹色素胞の突然変異が選択育種によって固定された結果生まれますが、すぐに作るのは難しいため、光る遺伝子を持つ親子メダカを選んで、その特性を育て上げることが楽しい趣味になるでしょう。この情報がメダカ選びの参考になればと思います。